これは難題ね。ある程度はストラクチャーを予期できるだろうけど。

 ボトルネックばかり勘案しているとつまづきそう。

 私は二人の後に続いた。お肉屋さんにたちより陳列ケースの牛肉とコロッケを指差すおばあさん。

 お肉好きなのね。まあ、私も嫌いじゃないけど。

 あげだてのコロッケを私とカルシラスト様に手渡すおばあさん。

 カルシラスト様は荷物を椅子におき「ありがとうございます」。

 私もお礼をいいながらきつね色に焼けた肉コロッケを頬張る。

 うん、美味しいわ。結構甘口ね。

 カルシラスト様みたいだわ。もう少し厳正な方が。

 ああ、ジューシーな味ね。また食べにこようかしら。