Villainess’s Sweet Everyday
Lesson 311
腕太いなあ……。同じ人間と思えないわ。
「くははは、その程度か?」
「なんのなんの。これからよい!」
「お、意外にやるじゃないか」
「勝負はここからだぜい」
「マリカナ、腕相撲に興味あるんですか?」
「いえ、腕太いなあと」
「そりゃもちろん鍛練されているから」
二人の男はギャラリーにアピール。
自分の腕力の方が上なんだよと。
やじやら口笛の音が飛び交う。
たぶん、もしかしなくても賭けて勝負しているのね。
腕と腕が戦う。しかし、両者譲らず。
いいところまでいくけど相手が巻き返すという展開が続く。