Villainess’s Sweet Everyday
Lesson 411.
使用人でもいればなあ。マッサージしてくれるのに、あーあ。カルシラスト様を一瞥しちゃった。今度は別の会社の新聞を注視している。なに、これ、嫌がらせかしら。
「何か面白い記事でもあるんですか?」
「隣国の果物の豊作が大きく取り上げられていまして」
「で、なんですか?」
「気になるじゃないですか」
「ええと、何がでしょうか?」
「果物の供給の増大による作物の単価の低下ですかね」
え、そんなこと? どっちでもよくないかなあ。まあ、農家の人にとっては大事かもしれないけど。
カルシラスト様は優しすぎだわ、もう。もうちょっと割り切らないと。辛いだけな気がするのですが。