Villainess’s Sweet Everyday
Lesson 417.
「カルシラスト様のご趣味は?」
「なんかお見合いみたいですね」
「答えてください」
「ご褒美はなにをくれますか?」
「なんでですか!?」
プイっとそっぽを向く王子様は人形のように端整な横顔を見せた。
もう、素直じゃないんだから。いろいろ辛いことはあるでしょうけど。私は吐息をし、ベッドに腰かけた。あ、軟らかいわね。意外にいい布団使っているわ。
うちのはもっとやわらかいけど。って負けん気を出してどうする。うん、なんだろう、ああ、レシートが落ちていた。どうでもいい。なによこの小道具。掃除がなっていないというシャレードかしら。