Villainess’s Sweet Everyday
Lesson 481.
はいはい、わかりましたとも。ああ、きれい、華やぐというか、いい香り。ここに居座ってあげようかしら。なんだか赤い花が多い気がするわね。気のせいかしら。
「いらっしゃいませ、あれ? どこかでお会いしましたっけ?」
「いえいえ、気にしないでください。私はどこにでもいそうな顔をしていまして」
「はあ、うーん、うーん」
「カルシラスト様、このバラをくわえて歩いたらどうですか? 面白いと思いますけど?」
「マリカナ、不敬罪です、首チョンしますよ」
「ひー、冗談であります」