Villainess’s Sweet Everyday
Lesson 512.
私は立ち上がり、硬貨を投入しオレンジジュースを購入。キャップをぐるりとあけ、ごくごく嚥下する。はあー、生き返る。わだかまりから解放された気分だわ。一気飲みよ、一気飲み。ああ、美味しい。この色、オレンジ色も好きなのよね。
とかなんとかしていると空虚な、まるで廃墟のビルに一人佇立している気分になってきたわ。これという変化もなく、ただ風化していく建物の中でルンペンのように雨露をしのぎながらその日暮らしをするみたいな。私は空き缶を赤い管入れに投入。私はむなしい気持ちで何を待っているのかしら? カルシラスト様という展開かしら?