Villainess’s Sweet Everyday
Lesson 665.
残る二匹はカルシラスト様を無視して、私にタックル。どうする私。逃げる能力はない。往生するしかないのか? 着弾。そして石畳ごと爆破。
「マリカナ!」
初めて戦慄の香りが言葉に出ていた。しかし、私は無事だ。自分の周囲をフライパンで固め生き延びたのだ。私って利発? 聡明かな。
カルシラスト様はアクションに出た。動きすら視認できない速力で抜刀を繰り返し、衝撃波で怪鳥たちをばったばったとなぎはらう。もう容赦しないということなのだろう。
スマホ野郎は怪鳥の背に乗り様子を見て? いるようだ。