「マリカナ、お店っていいですね」

「はい?」

 いったいこのお方は何を唐突に発言するのだろうか。どういう意図と思惑があるのか? 勘案しても私の脳髄では理解不能だわね。こういう時に役立つのは質問よ。ナイスガイな王子様を見上げながら聞く。

「どういう意味ですか?」

「それはですね……おっとっと、大丈夫ですか?」

 おばあさんが何もないところでつまづいてカルシラスト様が華麗にキャッチした。流石ね。で、答えは。

「続きは?」

「そうですね、つまり……」