「カルシラスト様、お暇なら私に付き合ってくれませんか?」

 なぬ、明らかに私といるでしょう、どうして暇に見えるのよ。

「いえ、用事があるので」

「そう、それは残念ですわ。マリカナさん、お一人でこれからどこに行かれるの? お団子屋さん? 整形外科?」

 カチンとくることをこともなげに言うわね。言い返したいけど、イラつくだけだし。無視しとこうかしら。

「あら、マリカナさん、耳も遠くなったのね、年をとるのは嫌ねえ」

「カルシラスト様、この人、変わっていますね」