Villainess’s Sweet Everyday

　ああ、まさかこんな一日だなんて。でも希望はあるわ。もし、ゴール出来たら……次は美術館とかいかいうオチだったらどうしよう。

　考えるだけで、果てしなく、いえ、とてつもなく不安にさいなまれる。人生の陥穽にずっぽりはまってしまったみたい。

　歩調を速める私。このままでは一日が一年にも感じだしかねない。そんなことになったら、老化が進むかも。ええい、頑張る。

「マリカナ、どうしました？　トイレですか？」

　カルシラスト様の問いにメーリアさんが愚弄を混ぜる。きー。