Villainess’s Sweet Everyday
Lesson 929
横断歩道のランプが青信号に代わる。歩いている人のランプだ。私たち三人もそれぞれわたり始める。向こうからは数人の人々がやってくる。一人は甲冑に身を包んだ兵士だった。カルシラスト様を見ると敬礼し辞去する。一人は大学生らしき男性。肩に下げた鞄は白黒ストライプ柄で、そこに目が言って、容姿に視線が向かわない。よく見ると優しそうな垂れ目の男性だった。もう一人は女性。勝気そうな切れ長なの目、人を見下したような笑みを口元に称え、自尊心の高さ傲然さがうかがえる。