Villainess’s Sweet Everyday
Lesson 1349
微かに鼻をくすぐるのはお香だろう。しっとりした、フルーティーなスメルが鼻孔をむずむずくすぐる。決して嫌悪する対象のものではない。あいた。筋肉が死にかけているみたいだわ。エアコンのブーという音が眠りへの誘因を阻害した。体調は良くなってきている。無理な運動もフォローできそうで安堵する。今日を操っているフィクサーが姿を見せるときはあるのかしら。太ももをジャージごしに押す職員さん。下から上へ、上から下へ。いたた。ああ、痛い。壁を見つめていると、白亜の壁にカレンダーが画鋲で固定されている。まだまだ今月は終わらない。どこからどこまでがうまく進むのかな。お腹を円形に指圧する職員さん。腹筋来たー。