Villainess’s Sweet Everyday
Lesson 1390
仕方ないので階段を下り、ジムへ足を向ける。踵を返すのか。とことことぼとぼととと。リノリウムの床は無機質で面白みのない殺風景に感じられる。なるべくモチベーションの向上を図るようにしないと。歩一歩がどこか頼りなさげにフロアを踏みつ進む。周囲には誰もいない。白を基調とした施設でガラス窓からは天上から光がさしている。なんとものんびりした有閑だ。無意味な行為ではないのかしら。
「ここから、どうしよう」
「どうもこうもないです」
「誰?」