With Contract Skill Many Brides!
Departure to a different world
「簡単にまとめると異世界行って、モンスター倒して、その事を伝えろと?」
「そうじゃ、それが一つめじゃ」
「え?まだあんの?」
そんなに求められても俺にはきついぞ…覚えることが苦手で常にメモ取ってたからな…異世界行って、モンスター倒して、それを伝えてって、まだ大丈夫だ覚えられそうだ
「次で最後じゃ、と言ってもこっちはできたらでいいんじゃがな」
「と言いますと?」
「おぬしが思っている以上に転生者、転移者がおるのじゃが、困っている者がいたら手を貸してほしいと思っておるのじゃ」
「どの位いるんです?」
「そうじゃのー…わしが把握しているだけでも50人位?」
「結構いますね」
「実際はもっといるじゃろうがのー」
「できればでいいんですよね?」
「それでよい、勝手に召喚され奴隷にされている者もおれば、知識チートで楽しんでおる者もおるからの」
モンスター倒して、困ってる人を助ける…よし!覚えたぞ…
「ん?話は変わりますが、俺の乗ってた車両って言ってませんでした?」
「最初に言ったが、その車両の約30人が召喚されておるの、その他に把握できているのが20人前後かの」
「じゃー女子中高生がいっぱい?」
「元神じゃから詳しくはわからんのじゃ、世界を覗く為の神力も無駄遣いできんかったし、唯一干渉できたおぬしにしか頼めんのじゃ」
「それじゃー彼女達はすでに、その世界に行ってるんですか?」
「そうではない、この場所は時間軸から切り離されておるので説明が終わったら同じ場所に召喚されるはずじゃ」
「ご都合主義ってやつですね!」
「まぁこれで説明は終わりじゃ、後はよろしく頼む」
「急展開だな!チートは?チートは貰えないんですか!」
冴えないおっさんが、モンスターの蔓延る世界を生き抜けるとでも思ってるのか?ゴブリンにすら負ける自信あるぞ!
「特にないのー、あ!言葉は通じるようになっておるぞ、ありがたく思え!」
「それは普通!転移物では普通です!俺ツエー的な物ですよ!」
「んー肉体は消滅してしまったから再構築はしておいたぞ」
「だから最初だるかったのか…」
「他の者は転移時に元の世界基準に再構築されるのでおぬしは と・く・べ・つ じゃ!」
「いいよそうゆーの!じゃー武器は!?伝説の武器とか!?」
「ないのー」
「まじですか…」
まじでこのまま成仏した方が幸せなんじゃないか?転生後を考えると、とても生き抜ける気がしない
「そーいえば、あれがあったの」
「なんですか!」
「神の主食、カミリーメイトと神水が無限に出てくる魔法の鞄!しかも容量無限!」
「パクリか!って魔法の鞄!それ欲しいです!」
「…しょうがないの…これぐらいしか渡せる物もないしの、大切にするんじゃよ」
「ありがとうございます!お姉さま!」
『ガチャ!』
「え?なに?首輪?」
「魔法の鞄じゃ、死ぬまで外せぬがの」
鞄て確か手に持ったり、背中に背負ったりする物を入れる品ではないのか?首に装着する金属を鞄なんて俺には記憶がない…
「似合っておるぞ、念じれは出し入れ自由のじゃからの」
「大切にしますよ、外せませんし…最後に質問いいですか?」
「なんじゃ?改まって、答えれるものなら答えるぞ」
「元の世界に戻る方法はありますか?」
「ない。元の世界ではすでに死んでおる、第二の人生と思って過ごしてくれ」
「ですか、第二の人生と思ってがんばりますよ!」
鞄も貰った事だしがんばってみるか!最初は女子中高生に囲まれた場所から始まるんだしな!
「切り替えが早くてありがたいぞ、では本当に最後じゃ、あちらの世界を正常に…頼んだぞ」
「できる範囲で頑張ってきますよ」
「では 【ゲート解放】」
幾何学的な魔方陣が足元に白く輝く、次第に視界が掠れて…
「頼んだぞ…俊…」
最後にやっと名前で呼びやがった…
「やっとみつけた…」