「あなた…話は終わったの?」

「…まだ途中だ」

「トシさん…レイの事も預かってくださいな」

「はい…」

「それであなた…さっきの話なんだけど…」

「はい…」

「俺は用があるのでこれで!」

「オレも訓練があるのでこれで!」

「お前ら!」

「はい…トシさん、レイはすでに屋敷にいますのでよろしくね」

「はい」

脱出成功だ!カズと別れ屋敷に戻ると…

「「「おかえりー!」」」

「ただいま」

凄い出迎えが…

「間違えてルナを召喚してしまって、すまん!全員無事か?怪我とかないか?」

「トシ以外無事よ…毎回無茶しすぎ」

「すまん…でもよかった…」

「これで冬が明けるまでゆっくりできるのかしら?」

「いや…まだだ…」

「そうなの?エルの話?」

「…会議は終わってるのか?」

「当然よ、話し合いは終わっているわ」

「そうか…あれ?アリアは?いないな…」

「姉は素直じゃないし…たぶん…」

「緊急処置だったんだ、悪いことをしてしまった…本人の意思を尊重するよ」

寝ている所を無理矢理だったからな…

「トッシーは何しにエマルに行くの?」

「あの時ダンジョンって聞いてな、エマルにも屋敷を買って移動を楽にしようと思ったんだが、その前に帰ってきちゃったから冬前になんとかしないとなと、心配だろ?」

ダンジョンコアを手に入れて、安い家でも買って転移陣設置しようと思ったんだがな…

「…それなら…はい、これ収納して」

「え?服?」

「…向こうでヒカリ召喚して、家選ぶ」

「ああ、そういう事か了解」

「だんだん雪も強くなってくるから、すぐ行くんでしょ?」

「そのつもりだが、これが終わればゆっくりできると思う…その前にトキちょっといいか?」

「なーに?」

「これ…持ってみて」

忘れる前に卵っぽいのをトキに渡す…

「これ…あ!」

「「「あ!」」」

やはりか…トキが持った瞬間…

「くーーーー!!!!」

「「「わぁー!」」」

ぴーちゃんと同じ位の黒い龍が…

「かわいい!!!!トシお兄ちゃんありがと!!!君は今日からくーちゃんだよ!」

「くーーー!!!!」

「ぴーーーーー!!!」

2匹がトキにじゃれついて可愛い事になってる…

「ぴーちゃんの妹だよ!仲良くしてね!」

「ぴー!」

「くーちゃんもみんなと仲良くね!」

「くー!」

みんなもトキの周りに…もみくちゃにされている

「ヒカリ、庭にちょっと来てくれー」

「…なに?」

くーちゃんが封印されていた扉を出して見てもらう、なにか解るかな?くーちゃんがなんなのか解ってないしな

「この扉の先にくーちゃんの卵があったんだ」

「…ぴーちゃんの扉と模様が違うけど…わかんない」

「そっか…」

みんなも扉を見に来たが誰も解らないみたいだ、扉を収納してリビングに戻る、本気で人数が…

「まだ昼前だが風呂入って飯食ってさっそく行ってくる、3日も風呂入らないと気持ち悪い」

「湯船はすでに準備してありますよ」

「ありがとう、さっそく入って来るよ」

「ぴー!」

「くー?」

「ぴーぴー!」

「くー!」

「風呂はすばらしい行くぞ妹!風呂?行けばわかる!わかったって!」

トキはやはり言葉が理解できているみたいだ…ぴーちゃんが男前だな、早速風呂へ!