「…すまん、もっと早く訪ねていれば…」

「いえ!トシさんのせいじゃないです!」

教会の見た目だが…ボロボロだ…隙間風が色々な所から…反省は後、みんなを連れていかないと!

「こっちです」

ターニャの案内で教会内に入る

「あら?ターニャに…あれ?半裸の人?」

「あ?門番の…」

「シスターのネルティです、よろしくね」

「こちらこそよろしくお願いします」

「で、どうしたの?リリィもメリルもみんな揃って」

「えっとですね、事情を知って…修理か建て替えかわかりませんが、それまで家にきませんか?」

「…ターニャ…あなた…」

「これは俺からの提案です、ターニャ達には修理の手伝いを頼まれたのですが…それに少し先の話ですが…」

「はい?」

「3人と結婚するつもりでいます、なのでみんな俺の妹でもある…出来るとこはしたいんです」

「「「///」」」

「やっぱりこの人だったんだ…好きな人がいるって聞いてたけど…3人共よかったね」

「「「…はい///」」」

扉の隙間から視線を沢山感じる…残りのシスターが止めてるっぽいな…

「でも今の孤児院には…なにも…返せるものも…」

「…そこを気にすると思って…提案なのですが」

「なんですか?」

「屋敷の管理及びメイドの育成をしませんか?」

「「「え?」」」

「思いつきなのでしっかりした事は言えません、ですが家事の腕と戦闘の訓練ができれば成人した後も有利になると思いませんか?」

「そうですが…」

「もちろん給料も払います、衣食住込みなので少ないですが」

「…まだ小さい子もいます…全員は」

「構いませんよ、逆に訓練期間が長くとれると考えては如何ですか?ただ上手い下手は構いませんがやる気のない子に払う給料はないです」

「トシ様!それは!」

「メリル、最後まで聞いてな」

「すみません…」

「そこはあなた達シスターの出番だと思ってください、家事に才能がない、戦闘に才能がない、でも何もない事はないと思います、もしかしたら裁縫が上手いかもしれない、計算が早いかもしれない…子供達を伸ばしてあげるのは教育者です、どうですか?」

『バタン』

「盗み聞きみたいに…ごめんなさい!でもがんばります!お仕事させてください!」

「あたちもがんばるから!お兄ちゃんおねがい!」

みんな入って来た…

「私はシスターのオリビアです、この孤児院の代表をしております…トシさんのお話は彼女達から何度も聞いています…その話受けさせてください、お願い致します」

「はい、詳しくは後ほど、まずは移動しましょう」

子供達…本当に全員女の子だ…3歳位から10歳位かな?

「みんな!これから引越しするよー!大事な物だけ持って、ここに集まってねー!急がないから走って怪我しないようにね!」

「「「はーい!」」」

「もう一人のシスターは?」

「ソフィア姉は今日仕事だよね?」

「もうすぐ帰ると思うけど…」

俺も手あたり次第に収納する、少しするとみんな集まってくれた…ぬいぐるみ、本、手に持っている…

「…ただいま?どうしたの?」

「えっと、こちらがトシ様です///」

「メリル達の旦那候補の?」

「…そうです///」

「初めましてソフィアです、…この騒ぎは?」

「これから引越しです、詳しくは向こうで」

「引っ越し?了解?どこ行くの?」

「トシさん全員準備できました」

「移動しよう!ターニャ…道に自信がない…先導頼むな」

「ふふ…はい」

「旦那は面白い人だな!」

しっかり聞かれてた…孤児院から30分ほど、外もかなり暗くなっているし小さい子もいるのでゆっくりだ、屋敷に到着した時にはヒカリ達が準備を進めてくれていて…