「それでは結婚するまではこちらでルイーズは住んだ方がいいんですかね?」

「構いませんよ、旦那には言い聞かせます…少し旦那も鍛えてもらえませんか?」

「え?俺がですか?」

「…これも噂なのですが次の国王戦に強い者を雇った貴族の話がありまして…」

「前にも思ったのですが、雇ってもそいつが優勝したら優勝者が国王になるのでは?」

「ああ…説明不足ですね、本人を含め3名まで代理を出せるのです、頭がいいけど戦闘はダメな人は代理3名にして…強者を雇うのも力と…戦闘は個人戦ですが」

「なるほど、権力も実力か…理解できました」

「なので今回は旦那とわたくしとルイーズの予定だったのですが…」

「問題が?」

「まだ…これは秘密でお願いしたいのですが…///」

「はい、秘密にしますよ」

「…ルイーズに…弟か妹が…できたようなのです///」

「おめでとうございます!」

「ありがとう///…でもこれで国王戦は…」

「俺が出ますよ!イザベルさんの替わりに!」

「え?!でも…」

「でも国王様とルイーズと当たったら…どうしようかな…」

わざと負けるにしても…俺が残った方が…ん~

「それは大丈夫ですね、最初のブロック予選は代理含めた3名は別々になりますし、トーナメントになっても均等に当たらない様に振り分けられます」

「おぉー決勝か準決勝まで当たらないって事ですか?」

「そうです、なのでそちらは大丈夫です」

ルイーズの待つ部屋に戻り、話を詰めていく

「…イザベルの代わりに…ト…シ殿が出場?」

「はい…隠していましたが…ここ最近体調が…ごめんなさいね…」

「医者を!医者を呼べーーー!!!法国から法王を呼び出せーーー!!!金に糸目は付けるなーーーー!!!」

『バシッ』

「なにを!イザベルになにかあったらわしはーーーーー!!!!!」

『バシッ』

「落ち着きなさい、もう医者には見てもらったわ、時間がかかるけど治るわ、ただ激しい運動はできないのよ」

「…そうか…必要なものがあればなんでも言え」

「ありがとね///」

いい人だな…ただ俺への当たりが強いだけで…

「法王呼ぶのか?レラムは仕事中じゃないのか?」

「…レラム?法王はエル様だぞ」

「「え?」」

「なにを驚いている?」

「確認するから少し待ってください!」

「「?」」

(レラム仕事中悪い、ちょっと確認したい事がある)

(はい?どうなさいましたか?)

(リュノーにレラムが法王になったことが伝わってないんだがいいのか?)

(え?!使者はずいぶん前に出しましたし、念話での報告もしてありますよ!)

(わかった、確認する)

(お願いします)

どういう事だ…?

「使者も送ったし、念話でも伝えたそうだ」

「どういう事なの?」

「エルが病気になって退任して娘のレラムが新法王になりました、シェミーとレビィが補佐をやっているのです」

「え?!聞いていないぞ…」

「わたくしも…エル様のご病気は平気なのですか?」

「病気は大丈夫です、治す為に法王辞めてたのですが…」

「すっごい強くなっておった!短剣二刀流は早くて厄介そうじゃ!」

確かに最近のエマル組は…今はその話じゃない!ルイーズがいると話が戦闘寄りになってく!

「誰が情報を…は!ライデリックか…それでは…」

「聞いても?」

「ああ…ミヤコ殿へ最初に突っかかっていった貴族だ…エマル国と連絡を取っていた者だが…」

「…そうか…死者はいなかったんじゃないのでは?」

「国を危機に追い込んだ原因と糾弾されて…逃亡した…」

「…そうか…」

この世界は逃亡とか夜逃げ多いな、カードあれば別の国に簡単に入れるし…

「どうする?直接会って話すか?レラムもエルもここに呼べるぞ!」

「いや…親書を「いえ、エル様にお会い…お願いしてもよろしいでしょうか?」」

「わかりました、さっきの部屋借りても?」

「はい」

エルに連絡して召喚する…一応みんなのサイズの服一式鞄に詰めてある…まだマジックバックの神鋼でのテストはできていない…