「カレーか!」

「ぬし様知っておるのか?」

「迷い人で知らない奴はいない…」

ルイーズのおすすめの食堂に近づくと、スパイスの匂いが!牛丼に勝るとも劣らない…カオルに尋ねたが調味料が揃わないと言われ半ば諦めていたが…

「お姫いらっしゃい!友達かい?」

「また来たぞー!旦那と嫁仲間じゃ!」

「おぉー!ついにお姫に男が!」

『『ガタッ!』』

店内にいた何人かの客が反応したぞ、食事は止めないで視線だけをこちらに向けている…不気味な光景だな…

「えーっと9人かい、丁度団体用の席開いてるね、こっちどうぞー!」

「ありがとなのじゃ!」

何人かに別れて座ると思っていたが良かった

「おぉおお!!お?カレーだけじゃないんだなドリアにハンバーグ、ステーキとピラフ…ファミレスみたいな感じか?それにカレーだけカリー…和製英語だっけ?」

「…そう、カリーをカレーって、レモネードがラムネと一緒」

「なるほど…」

みんな注文を済ませて…カオル達もこの店は知らなかったらしい、迷い人組はみんなカレーだ、サクラとルイーズもカレーだ…全員カレーだ

「お待たせ!えっと中辛が旦那で…辛口1つは…」

「…ヒカリ!」

「はいよ!」

「あとは全部普通で合ってるね?」

「「「はーい」」」

全員にカレーが行き渡り

「「「いただきます!」」」

「おぉー!カレーだ!結構辛いが美味い!…レトルトとは違うお店で食う高いカレーの味がするぞ!」

「美味しい!辛さ普通でも結構きますね!」

「…やばい…美味い!カオルレシピ覚えて!カオルは一度食べた料理の材料がわかるはず、再現して!」

「カオルすげーな!そんな特技あるのか!」

「ごほぉ…ないわよ!そんな特技!」

口に入ってたらしくツッコミがワンテンポずれた、むせちゃって可哀想に…

「サクラはどうだ?カレー初めてだろ?」

「美味しいです、味が複雑すぎてすごいですね」

「そうだな、カレーは店ごとの味があって同じ味の店はないからな」

「そうなんですか…みんな会話もせずに一心不乱に食べてます」

「なんだかんだ5日に一回くらい俺は食べてたからな…」

スズ達+ヤエは黙々とモグモグしている…ミリヤは薄っすら涙が…

「ごちそうさまでした…美味かった…」

「旦那早いね!しっかり噛んで食べなよ」

「迷い人はカレーは飲み物って言う人もいます…」

「ライスで頼んでるんだから食べ物だろう?パンの場合は別々に出すから…飲み物?」

「カレーライスでも飲み物の様になくなるって意味だと俺は考えています」

「なるほど…ドリンクの欄にカレーライス載せるかね」

「迷い人ならわかってくれるかと…」

ドリンクの欄にカレーライスがあったら…ありだな、カズは喜びそうだ

「…トシ…食べる?…」

「どうした?」

「…こっち凄い」

「どれ?…凄いな…これで辛口?」

「…大辛、超辛…その先が気になる」

メニューには甘口、普通、中辛、辛口、大辛、超辛、幸辛って…幸せになっちゃうの?