With Contract Skill Many Brides!
Brave men are very popular.
グレミオとの話も終わり、サリアの屋敷に戻り輝星に連絡をしたが帝国は平和で雪が多くて予定通り、冬の間は帝国で依頼をこなすそうだ、輝星も太郎も念話を試しているが光宙は応答なし、これからも定期的に試してくれるらしいが期待はしないでくれと言われてしまった。リュノーの方も何かあったら連絡する、これ以上手を借りたら、まずい事になりかねないと言われ忙しいはずなのにポッカリと時間ができてしまった。
「今日はみんな休みか?平日に珍しいな…なにしよう…」
「…トシいい?」
「なんかあるか?」
「…実験つきあって」
ヒカリの実験に付き合う為に会議室へ行こうと思ったが、訓練したいメンバーもいたので全員で普通の地下訓練所へと移動した、緊急時の連絡が取れるように、早朝訓練以外ではなるべく使用しないようにしていた。
地下に移動後さっそくヒカリから実験を頼まれ、自分のマジックバックからビー玉位の小さな魔石を取り出し俺に手渡して来た。
「…この魔石を神鋼で包んで腕輪にできる?」
「?…こうか?」
「…ん」
言われた通りに腕輪を作成、細工も何もない魔石をはめ込んだシンプルな腕輪だ、出来た腕輪をヒカリに手渡すと…お?腕輪に名前付けたのか?腕輪が水色に変わった…聖剣(腕輪)…聖剣って言うか聖具って感じか?
「…できたかな?契約者召喚して?」
「??…契約者召喚【ヒカリ】」
意味も解らず言われた通り…いつものように全裸のヒカリが腕の中に現れた、さっきまで座っていた所には脱ぎ散らかした服などが散乱している。
「…これで…おぉおおおおお!!!腕輪召喚できた!魔石もついたまま!」
「聖具扱いだから所有者が召喚できるんだっけか?」
「…おぉおお!!!ちゃんとマジックバックの機能生きてる!」
「あ!その実験か!」
「…え?まだ気づいてなかった?」
「…すまん」
随分前に話していたがすっかり忘れてた、新しいアクセサリーが欲しくて作ってあげたお礼の全裸かと…
「…これで召喚後も服着れる…みんなの分もマジックバックになる魔石取り行きたい」
「雪は平気か?」
「…リュノーの方にも取れる所はある、どっちも取れにくいのは変わらない」
魔石はモンスターの属性の物が基本ドロップする、だけど複数属性のモンスターや属性耐性等のスキル持ちも存在し、そいつらは何の魔石が出るかわからない、確率は低いがスキルの属性魔石が出る、時空魔法など一切使用しないのに稀に時空間魔法耐性持ちがいる、狙いはそいつらだ。ちなみに時空間の単一属性モンスターは滅多にいないらしい、いたとしても高ランクモンスターか亜種などとの話だ。
「…ヒカリ…その腕輪どうしたのよ…」
「…ダーリンからのプレゼント///」
「ちょっとトシ!どういう事!!!」
「…ねぇトシ様?ヒカリ様だけ…特別なのです?」
「僕もほしいなーって///」
「おい!ヒカリ!ちゃんと説明しろって!」
ヒカリが説明するからみんなを集めろって…ダーリンなんて初めて呼ばれたぞ!からかうのに満足したのかみんなに説明をしてくれたが最初からしてくれよ…肉食獣の目をした…アピール合戦になってるし、全員分作って貰えるって解っていても心配なんだろうか?
「…そこまで品質にはこだわらない、最悪パンツ1枚収納できればいい」
「今鞄に使ってるのでは駄目なのです?」
「…一度魔道具にしたものは使えない」
「そうなのですか…せめてシャツも入れたいですね」
「召喚されてパンツに聖剣って…前例がいたわね…」
「リュノーでは深紅の勇者ブーメランって呼ばれてますしね…」
「…うち…ブーメラン様の嫁って呼ばれました…嫁は嬉しいのですが…複雑…」
「え?ターニャも?アタシも…」
「…すまん…すまん…」
「これからはパンツ1枚で外に出るの禁止だから!」
焦ってたんだからしかたないじゃないか…とは言えない空気である。リュノーでは前年度比で50%以上ブーメランの売り上げがあったらしい、前年度ってまだ年明けて20日も経ってないのに…復旧の傍らパンツ買いに行くって…
「でも皆さん大好きですよね?ご主人様のパンツ」
「「「///」」」
「肯定とみなしますね」
「ノア…それは…」
「トランクスタイプの方がお好きと?」
「トランクスじゃもっこりがわからないじゃない!」
「「「え?」」」
「ああああああああああ!!!!!」
「…自爆した…またこの子…盛大にやらかした」
「…ミリヤ…視線が…なるほど…」
「//////…みんなだってそうでしょ!!!!!」
「「「///」」」
「そろそろミリヤを虐めるのは終わりー、ミリヤがムッツリなのは今に始まった事じゃないし」
「そうですね、では引き続きご主人様の下着はブーメランと言う事でこの話は終わりとします」
「もう!もう!もう!!!!!」
ミリヤがまだ興奮しているがみんな生暖かい目で見るだけで、この事には触れないのであった…