超部屋で色々済ませてから屋敷に戻る。色々は色々だ!

屋敷に戻る時間を特に決めていなかった、というか適当に入って何時間経過したのか誰もわからなくなってしまった。

「時間が中途半端だな……なにすっかなー」

「…あの装置の研究したい、超部屋行っていい?」

「だめですー、でも扉あけっぱならいいぞー」

「…開けっぱでいいから行ってくる」

「ほーい」

「私はリュノー行ってくるねー」

「なんか用事か?」

「一ヶ月も牛丼屋閉めっぱなしだから少しでも開けようと思ってさ」

「私達も食堂開けてくるわ」

「ギルドにしっかり報告してきます」

ヨシコもカオル達も店閉めっぱなしで捜索してくれた……イアンとリーヤは無理を言ってギルドを休んでまで……今までの溜まっていた有給をほぼ全て使ったと言っていた……有給って存在したんだな……

「俺も手伝いに「トシはここにいて、たぶん色々な方面から人が来ると思う」」

「色々な方面?」

「知り合いみんなに手伝ってもらったから……」

なにかお礼できるかな?なにがいいんだろ……

「トシさん!あのローションを小分けで用意できますか?」

「ローション?風呂上がりにみんながぺちぺちしてるやつ?」

「そうです!みなさん素手で岩とか運んでいたので」

「わかった、手伝ってくれた人は何人くらいだ?全員分用意したい」

「500人くらい?」

「1000はいってないと思います」

予想と桁が違う……

(ヒカリ!小瓶位の器が欲しい!)

(…急ぎ?)

(急ぎだ、今回の捜索手伝ってくれた人にお礼でぺちぺち水配りたい!)

(…わかった、トシはお風呂にでも溜めておいて、できたら持ってく)

(頼んだ!手が空いてて手伝える人いたら取りに行ってもらうかも)

「俺は風呂に溜めていく、ヒカリ達が超部屋開けっぱなして瓶作ってくれるから手が空いてる人手伝ってくれないか?」

「「「はーい!」」」

風呂に向かい浴槽に貯めていく、みんなの希望で微妙に粘度を加えているがはっきりいって水でも効果は一緒、気分の問題らしい。貯めている間にちびっこ組が手伝ってくれたおかげで1時間程度でかなりの量、ぺちぺちの小分けが進んだ。

「とししゃま!お客さん来たです!」

「わかったー!」

風呂には充分溜まっている、残りの容器詰めをトキ達に任せお客さんの方に向かう。

「「「トシ様!」」」

「オリビアさん、訓練所のみんなも心配かけてすいません」

「無事でなによりです!」

全員で行っては迷惑になると言ったが誰も譲らなかったので全員で来てくれたらしい。

もみくちゃにされながら話をしているが……

「だれだ!そこは触っちゃいかん!」

「そこってどこー?」

「そこはそこだ!だれだ!手をどかすんだ!」

「みんな!一回離れなさい!」

「とししゃま?ぽっけになにいれてるの?」

「チャックついてるけどそこはポッケじゃない!」

オリビアさん達がなんとかみんなを引き剥がす……顔が赤いのが数名いるぞ!

「申し訳ありません……」

「いやいや全然いいんだけど、ある程度育ってる子いるとな……確信犯も混ざっていた」

「まぁこんな時じゃないと堂々と触れないし許してあげて」

「ソフィアなに言ってんの?!」

「オリビアだって混ざりたかったくせにー」

「ソフィア!」

「ネルティなんて影薄いから混ざってたよ?あたいもだけどー」

「///」

「……ネルティ……あなたは止める側でしょうが!」

「トシ君生きてて嬉しかったからつい///」

保護者3名が言い合いしている間にまたもみくちゃにされていく……