地下から出て数日、ヤエの元気がないのに気が付いたが声をかけるのをレイに負けてしまった。だが負けてよかったのかもしれない……

「はぁ……また手に入らなかった」

「ヤエ元気ないね、何が手に入らなかったの?」

「レイか……ソレビの新作、愛の彼方よ」

「え?もう出たの!?」

「レイも?」

「初版で手に入らないと手に入りにくいんだよね、もっと売ればいいのに」

「あれ?ソレビって機械ゴーレムギャンドム書いてる人でしたっけ?」

「ギャンドムもソレビですね」

「忍者君メンマも確か……」

「サクラの好きなメンマもソレビね」

「絵が全然違くないですか?」

「ソレビはグループ名で何人かいるらしいって噂聞いたことあるよ」

「噂と言えばソレビは迷い人ってのもあるよね」

まぁ内容がほぼパクリだし、迷い人以外考えられないけど。

「…愛の彼方ほしいの?」

「ヒカリ!手に入るの!?」

「…交渉次第」

「交渉ですって!?あんたソレビと知り合いだったの!?」

「…言わなかったっけ?」

「聞いてないわよ!何年一緒にいると思っているのよ!」

「…カオルとヤエは知ってると思ってた、ごめん」

「ごめんはいいわ許す、交渉ってなに?お金?」

「…ネタ、お金で動かない」

「ネタって」

「…彼女達の知らないアニメ、漫画、ラノベなんでも、できるだけ詳細に詳しく知りたい」

「完全に迷い人ね、どうやって知り合ったのよ」

「…?、ソレビ作ったのヒカリだよ?」

「はぁ!?アンタだったの!?」

「…今は違う、トシと契約して脱退した」

「脱退?」

「…そう、ヒカリの時間は自分磨きとトシに使うから書いてる暇ない」

「あのさ、前作かな?前々作かな?忘れたけどさ、料理人魔法使いカヲってあれさ」

「…無実」

「くノ一の恋慕!あれ!サクラのこと!?」

「…他人の空似」

「あんたネタとして売ったわねー」

「トシオとカズキシリーズ!」

聞きたくない……なんだその物騒なシリーズは……

「あれは誰が見てもトシとカズよ、でもネタがねー、あれもヒカリ?」

「…?知らないよ?」

「この顔本当に知らなそうね」

「おーい、そこの目を逸らしたヒカリの弟子さん?」

「ミリヤチガウ、アソコマデイッテナイ」

「…バカ弟子、脚色しすぎ」

「ミリヤも共犯なんですか!?」

「…腐ったのいっぱいいるから、ミリヤの情報で妄想が暴走したと思う」

「なるほどね、今も連絡取り合ってるって事よね」

「…スマホ、ノーパソとかは共同開発だよ?」

「「「え?」」」

「…ヒカリたちはスマホだけど、あの子達一部ガラゲー世代、けど最新ノーパソもあったから、交換条件でスマホのコピー渡してノーパソコピーさせてもらった」

「画像交換は楽になったけど、どこからパソコン持って来たのかずっと不思議だったのよ」

「あの……ネタってどうすればいいんですか!?」

「…さっきも言ったけどネタになりそうならなんでも、渡されたものに納得したら報酬渡す、それがソレスタルビーズ、立ち上げから今も変わらない信念」

「なんでも……」

「…元があっても、自作の漫画の下書きでもオリジナル小説でもなんでもはなんでも、あの中の1人でも興味を示したら勝ち、作品になる」

「え、え、私の小説が漫画に!?」

「…!リィナ!執筆してるの?!」

「いや!ちが!!!」

「…原作リィナの作品ができるかも?リィナ先生」

「先生///……ちがいます!違いますから!!!」

こうしてエロ大盛り激甘ラブラブストーリーができたとかなんとか。ちなみに出てきた作品ほとんどエロい……