Alchemist Yuki's Strategy

Episode 15: Impure Is Out Over Nausea

先ずは今持っているスキル結晶を把握しよう。

インベントリを開き、スキル結晶で検索する。

出てきたのはスキル結晶、一番下の方には関連として魔石や魔水晶、魔結晶が並んでいる。

魔力関連だろうか?

・スキル結晶『鑑定』×4

・スキル結晶『地図』×4

・スキル結晶『夜目』×2

・スキル結晶『消臭』×3

・スキル結晶『悪臭耐性』×4

・スキル結晶『気配察知』×1

・スキル結晶『索敵』×1

・スキル結晶『隠密』×1

・スキル結晶『再生』×20

・スキル結晶『堅殻』×9

・スキル結晶『金剛力』×4

・スキル結晶『火耐性』×9

・スキル結晶『水耐性』×9

・スキル結晶『風耐性』×9

・スキル結晶『土耐性』×9

・スキル結晶『光耐性』×4

・スキル結晶『闇耐性』×15

・スキル結晶『雷耐性』×4

・スキル結晶『斬耐性』×4

・スキル結晶『打耐性』×4

・スキル結晶『酸耐性』×9

・スキル結晶『毒耐性』×9

・スキル結晶『統率』×11

・スキル結晶『連携』×11

・スキル結晶『指揮』×12

・スキル結晶『防御』×9

・スキル結晶『硬化』×9

・スキル結晶『聖盾術』×1

・スキル結晶『聖剣術』×2

・スキル結晶『魔斧術』×2

・スキル結晶『直感』×1

・スキル結晶『呪耐性』×1

・スキル結晶『竜鱗』×4

・スキル結晶『金剛』×4

・スキル結晶『剛力』×4

・スキル結晶『竜耐性』×4

・スキル結晶『炎耐性』×4

・スキル結晶『聖耐性』×4

・スキル結晶『不死者創造』×2

・スキル結晶『不死者支配』×2

・スキル結晶『魔力限界増加(特)』×4

・スキル結晶『瘴気耐性』×9

・スキル結晶『負耐性』×3

・スキル結晶『精神耐性』×5

・スキル結晶『魔法耐性』×5

・スキル結晶『氷属性魔法』×2

・スキル結晶『氷耐性』×4

・スキル結晶『寒耐性』×9

それなりに数が多い。

耐性スキルや幾つかのスキルは配下に使いたいので、皆に渡すのは一部のスキル結晶だ。

リビングに全員を集め、早速それぞれにスキル結晶を渡す。

鑑定と地図は、ケイ、ミサキ、セイト、マヤ、へ。

再生は数が多いので全員に配る。

統率、連携、指揮、をタクとアヤのパーティー、それからセイトとアランへ。

聖剣術と堅殻をタク、竜鱗をセイト、魔斧術をアランへ。

最後に、魔力限界増加をユウミと双子、マヤに渡した。

後は必要に駆られれば渡せば良いだろう。

プルプルと震えながら何やら話しているマガネとセイトを尻目に、皆から魔水晶を回収する。

二人も意を決した様に使ったのでさっと回収して、今朝のご飯である。

「アラン、朝食は何?」

「まぁ、待てって」

キッチンを覗き込む、どうやらアランは昨日の残りに一手間加えた料理を作っているらしい。

米や小麦が無く調味料も無いので、素材そのものの料理しか出来ないのが残念だ。

港まで行けば調味料が見付かるかもしれない。

今度行ってみようか。

朝食を済ませると、早速狩りに向かう。

地下に隠れているアンデットを狩るのが目的だが、今日は其処まで時間をかけるつもりは無い。

タクのパーティーにウルルを、セイト、アランのパーティーにネロを、アヤのパーティーにスノーウルフロードをつけて、確実に屠って行く。

勿論僕も狼人化して殲滅を進める。

「それじゃあ皆、今日も楽しんで行こうか、散会!」

各パーティーがウルル達を先頭に散らばって行く。

今日で取り敢えず遺跡の解放は終わりだ、一匹も見逃さない様にしなければ。

耳を生やすと付近の地下の音や魔力をはっきりと感じられる。

スキルの効果もあるのだろうが、風の音に良く集中すると地下の様子が手に取る様にわかった。

この付近は居住区らしく各家屋に必ず一つ地下室がある。

つい昨日まで瘴気に覆われていた遺跡には虫一匹すらいない様で、アンデットの発見は比較的簡単だった。

どの家庭にも必ず一つは地下室がある理由は、この遺跡の建設に大賢者のグリエルが関わっていたかららしい。

要するに魔法で穴を掘って家を建てて、と言うのが簡単に出来たからだ。

地下室は主に、貯蔵庫や緊急用のシェルターとして利用されていたらしい。

中には、崩れた家屋の瓦礫で入り口が塞がった地下室に子供の骨格のスケルトンがいた場所があった。

金剛猪(アダマスボア)の襲撃から守る為に地下室に入れられ、街が崩壊し救出される事なく餓死したのだろう。

居住区にはそれと似た様なアンデットが多く、特に惨い所などは

入り口の石版に掻きむしった様な跡があり、中にいたスケルトンは指先の骨が無い。

女性の骨格のスケルトンと体の半分が無くなっている赤子のスケルトンがいる。

男性のスケルトンと僕よりも小さな少女のスケルトン、そして未熟児のスケルトン。

目を逸らしたくなる様な惨状だが、全て撃破、回収する。

解呪して浄化した後は焼いて海に流すか、それとも土に混ぜて野菜を作ろうか……。

……解呪の浄化作用で不浄を祓えなかったら海に流そう。祓えたら畑に撒こう。

居住区の殲滅を終え、進む事しばらく、次の場所は大きな建物が多い区間だ。

内装から鑑みるに、何かの施設というよりも貴族か何かの区間なのだろう。

地下室は居住区に比べると随分と広く、牢屋として使われている場所もある。

此方にも、人間の暗い面が浮き彫りになっている場所はあった。

具体的には拷問具が置かれていた隠された地下室だ。

閉じられた空間故か過去の惨状故か、他と比べるとかなり濃い瘴気が残り、いるアンデットもレベルが高い。

そう言った不快な場所の狩りを終え、昼になる前には各パーティーから担当区域の探索を終えた旨のメールが来た。

各パーティーには墓地に集まる様に返信しておく。

難しい顔で遺跡の建物を見回していた白雪に声をかける。

「皆の探索が終了したらしい……墓地に行くよ?」

「……うん」