Alchemist Yuki's Strategy

Episode 159 Last Day IV

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各種雑務を片付け、次の仕事をこなしに向かう。

目下やるべき課題は5つ。

・ラガーナ・ルヘーテとの交流

・女神アシュリアとの対話

・北方三ヶ所の邪神の封印跡を確認

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・北方二ヶ所の精霊王の解放

・灼海近傍の拠点建設

最も優先すべきは戦力の拡充なので、精霊王の解放を一番に、邪神の封印跡地はそのついで確認しよう。

強者2名の方は潜在的に敵ではないので、後回しにしても問題無い筈だ。

灼海の建設は指示だけ出して黒霧にやらせよう。

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向かうべきは魔割山脈の先、ベルツ大陸北方だ。

◇

拠点の建設と言っても、あくまでも対外的な説明の上で嘘にならない為の処置である。

特に魔法の付与等はいらないので 、塩害対策の自動修復と軽めの結界だけ付けた石造りの街でも作って貰おう。

住民は現時点では不要だ。

どうせ確認に来る者もいないので問題無い。

建設場所は、灼海の北側にある荒野。

蟹君達の許可は取ってあるので、此方も問題無いのである。

建設に関する諸業務は黒霧に任せ、私は邪神の断片の封印確認に向かった。

邪神の断片が封じられていた場所は地理的には灼海の北西。

事前に得た情報を頼りに向かったその場所は、上空から見ると何の変哲も無い深い森にしか見えない。

地上に降りてもそれは変わらなかったが、苔むした大岩の下に地下へと繋がる隠された階段を発見した。

階段や広間の作りはクランゼル王国の地下にあった物と同じ。

未だ綻びの無い封印を解除して中身を確認したが、やはり邪神の断片は浄化されて消滅していた。

邪神の断片を浄化する為の機構は、浄化が完了した後にそのまま邪神の浄化を開始する様になっている。

周辺領域から吸収された生の力を、何処かに存在する邪神の元へと送り込んでいるのだ。

ざっと見た感じだと、どうやらこの大陸そのものに一種の巨大な魔法陣が設置されている様である。

六王結界を含むそれは、魔法陣と言うには些か精巧さに欠けるが、要点の強度が尋常では無いので正常に作用している。

……或いはもしかすると、地脈の異常活性は意図された物なのかもしれない。

取り敢えず特に不備が無い事を確認出来たので、次の精霊王を探しに行くとしよう。

◇

昨晩飛ばした黒雷により、魔の領域の地図埋めは大分進んでいる。

一部極北と東の領域が埋まっていないのは、音速の数倍で飛ぶ黒雷が全て撃ち落とされたからだ。

北と東の調査は自力でやるしか無いだろう。

ともあれ、六王の拠点以外は全て地図に載っているので、事前情報と合わせて目的地の発見は容易だった。

精霊王の封印付近では特殊な魔物が発生しており、邪神の封印付近では掻き集められた生属性の残留によって大地が富んでいたからだ。

規模が強大なので分かりづらいが、大陸規模の視点で見ると何かあるのが丸分かりである。

これにより、新たに光と闇の神像と、其々の眷属を味方に加える事となった。

光精王の御霊像 品質? レア度? 耐久力?

備考:神霊金属『シャスティア』で出来た像。成霊。光精王が封印されている。

闇精王の御霊像 品質? レア度? 耐久力?

備考:神霊金属『オルダナ』で出来た像。成霊。闇精王が封印されている。

エメレトアレ LV142

アガ LV194

光の神像は人工と思わしき山の中にあった。

やや急な坂と真っ平らな高原で、無数の羊が草を食んでいたのである。

対する闇の神像は、大きな渓谷の底にあった。

真っ白でモコモコの羊であるエメレトアレは、一見すると空飛ぶ羊のモクトンにそっくりだ。

まぁ、モクトンはモコモコな部分が殆ど雲なので、触ってみたら間違い無くびちょびちょになるが。

渓谷にいたアガは黒くて大きな蛇。

エメレトアレがエメレと言う羊の群れを率いているのに対し、アガは彼単体しかいなかった。

闇精自体が群れるのを好まないのか、彼が何でも食べてしまうからなのかは分からないが、たった一人で谷底にいた彼は私が降りてきた途端に理性のりの字も無く大口開けて飛び付いて来たので、丁寧にお話しして配下に加えた。

◇

昼食の点心を食べ終え、黒霧からの情報確認と指示出しを行った。

どうやら帝国軍は予想通り帝都へと向かっている様である。

このまま行くと、5日後くらいには撤退が完了するだろう。

その後の動きは現在の情報では予測出来ないが、帝国軍に東西両方へ進軍するだけの備えがあるのは間違い無い。

差し迫った脅威や問題は無い様なので、各種業務をこなして次の仕事に取り掛かる。

そう、精霊王の解放だ。

先ずは魔眼の覚醒から。

魔眼候補者は既に確保しているので、後は因子を培養して魔眼を発現させるだけ。

手早くやって行こう。